『世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ』

jks

2012年08月29日 22:18

 ここんとこ、34〜35度続きで、バイクに乗る気にもなりません。休みの日はエアコンの効いた部屋で読書。ブログに掲載すべき出来事も起きず、更新からしばらくはなれていました。そこで、最近読んだ本の紹介をしてみます。



 著者 下川裕治氏は、ビンボ臭い旅ばっかりしている(そういうイメージがある)ライター。貧しいながらも、活気あふれるアジアの街角を旅する情景を軽快な文で書き上げている、訳では決してない。無理やりな企画の旅をやり通し、無理やり文庫にしてしまったような印象。
 しかし、私がさすがと思うのは、何十年来、世界中の辺鄙な国の国境を出たり入ったりした経験を持つこの人だけが可能な、比較文化論であるということ。そうした意味で、この本は娯楽的な旅行記としてよりも、世界中の辺鄙な国の国境を跨ごうとしている日本人に向けた実用書としての側面があるように感じられました。

このほか、『格安エアラインで世界一周』などの著書があります。

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